こんにちは。KEIKOです。
最近起業家向けのセミナーで「前提条件を疑ってみる」とあって、「そもそも」のところから突き崩しを試みています。
デリケートな話題のところまで、敢えて突っ込んで考えてみます。一部の方にはご不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、問題提起として残します。
私が減らしたいのは、メンタル不調によってキャリアをあきらめたり、夢をあきらめてしまう人。
私はストレスから不安障害=パニック障害になった当事者ではあるけれど、周りでも同じように不調に陥り、職場を離れてしまった人や、働くことを長期やめてしまった人を何人も見てきました。
だからこそ、不調に陥る前に心と体のケアができるアロマテラピーに可能性を感じ、良さを多くの人に知っていただき、更には商品やサービスとして届けたいと、小さくも活動しています。
きっと、この構造にはちょっと前提条件があるなと、考えました。
・「メンタル不調者は心が弱い」というイメージ。
・「きちんと働く=フルタイムで毎日」というイメージ。
・上記のイメージを不調に陥った人が自らに重ねてしまい、不必要に自分を攻撃してしまう。
岸田総理が掲げる「新しい資本主義」の時代、その人らしさがきちんと尊重され、評価され報われる「あたたかい資本主義」の為には、この前提条件が変わらなければならない。
増加し続けるメンタル患者の数は減らないと私は考えます。
だって、私がこれまでに接してきた、実際に不調を持つ人は皆「心が弱い」とはイメージが異なる方々ばかりなんです。
皆さん、周りをよく見て、よく気遣い、まじめで、控えめで、頑張り屋さんです。かけてくれる言葉一つ一つにもそんな人柄がよく現れます。
そんな本来の優しさや、姿を見させていただいていると、メンタル不調者の社会的なイメージって本当?と思ってしまうのです。
もちろん、一概にメンタル不調と言っても、様々なケースがあります。精神疾患をもつ人が事件を起こすケースもありますし、残念ながら自死を選ぶ人もいます(日本の自殺者は交通事故死より数倍多い)。でも、それが全てではない。心の病を持つ人の数は、419万人もいるのです。一部の調査では、不調があっても受診していない人の数はもっと多いとしています。
心の不調は、もはや特別なことではないと私は感じます。
メンタル不調だけどそれを当事者が隠したくなるような社会の空気感、家族が悩みを抱え込んでしまい長く苦しんだり、当人の復帰が長引いてしまうこと、こういったところに一石投じられないだろうかと、思索は続きます。