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Zoomのもたらす可能性~不登校の条件を崩しえる~

実は息子が胃炎で11月から不調です。最初はすぐ直るだろう、一過性の症状だろうと考えていたのですが、慢性化してしまいました。
痛みは主観でしか測れない感覚なので、彼の痛みを理解できなかった自分が悔しくてしょうがないです。

今は病院から出された制酸剤と漢方、アロマの併用で回復に努めていますが、何しろ胃の不調は進歩が遅くてもどかしい日を過ごしています。
痛みを恐れて学校にも行けない日が増えて、登校がほとんどできない状態。
子供が調子の良い一時しか登校が出来ない状況は自分にとってはまさに想定外の出来事で、色んな感情や思いに日々自分が揺れています。
焦っても仕方がない、ゆっくり構えられたら良いのですが、家で元気そうにしているのと学校へ行くのでは精神的に何か壁があるようで、彼の気持ちや思いを充分にくみ取れないやり取りをしてしまい、自分の不安定な気持ちをぶつけてしまうこともしばしばです💦

10歳の壁とともにやってきた体調不良というハードルは、子供とのやり取りを見直すキッカケになりました。

自分が反抗期の息子とコミュニケーションを取りながら、「もしかしたらお子さんが不登校の状態にある家庭はこんな状態なのかもしれない」と考えを巡らせることができるようになりました。
親御さんが抱えうる感情や思い、そして子供の気持ちや状態。ここで経験している状況全てはひょっとしたらものすごく大切で、貴重なものなんじゃないか。

気持ちも少し余裕が出てきたそんな折。
学校の先生と相談し、今週から痛みが弱い時間帯にオンラインで授業を受けられるようにしてもらえました。胃炎という状態となかなか治りにくい状況を配慮してもらえ、ほっとしました。
が、ふと、「このようにオンラインで授業を受けられるのであれば、教室に入りにくい子も授業に参加できるのではないか」と考えました。そして、そのように授業が受けられるのであれば、それはもう不登校ではないんじゃないかと。
不登校というものが”問題”であるならば、それを解決できる手段がZoomというツールなのではないか。

Zoomというツールがないこれまでは、授業を受けるには学校へ登校しなければならなかった。義務教育なので本人の意思には関係なく全員が強制登校。登校がままならなければ、評価が悪くなる。そんな仕組みでこれまでの教育現場は続いてきたんだなと、ふっと思い至りました。

不登校って何だろうと、今一度考えなおす必要があるかもしれません。

周りに息子の話をすると、「うちもそんな時期あったよ」と、本当に多くの声をいただきました。
もう珍しい事柄ではないのかもしれません。

不登校の子の人数が多いのであればそれは、これまで続いてきた教育の仕組みや考え方と、今の子供たちの状況にギャップがあるということかもしれません。

精密機械のように工場で労働する人材を育てるため、と言われる日本の教育スタイル。根本的に変わっていくと良いなと考えます。