お客様とお話していて、よく自分の過去や経験を思い出します。
メンタル不調の人(特にご自分の家族)をどう見守り、心と体が穏やかに過ごせるようにアドバイスできるか
相手とのコミュニケーションを緊張しながら進めていくのは、そしてそれを続けるのはかなり大変なことです。
私は家族が長年心を病み、次のような不安に直面しました。
・これを言ったら、また落ち込んでしまうのではないか
・私が楽しんでいたりすると、私と比較してまた体調が落ちてしまうのではないか
・また、自分を傷つけて最悪亡くなってしまうのではないか
私の気持ちを伝えることも、なかなかしにくくなっていった覚えがあります。
HSPで他人の気持ちを推し量りすぎてしまうところのある自分は、家族の不調が始まったあたりーー大学生のころ初めて心の調子を崩しました。本人とのコミュニケーションは、自分がコミュニケーションが苦手だったこともあり「接しない」方向へ向かいました。
何かしてあげたい気持ちはあるのに自分が精いっぱい。
それが罪悪感となって更に私は苦しくなっていきました。
大学2年生、成人式は心からは楽しめませんでした。
自分の結婚式の時も同様です。
メンタル不調で辛いのは、もちろん本人の症状もありますが、周りの人がどんな性格・体質かによって
周りで支える人も共倒れになるリスクがあるということです。
本人には、周りの人が気遣えば「自分が悪いことをしている。迷惑をかける自分が嫌になる」といったネガティブ感情が生まれる可能性もあります。それが更に回復を遅らせる要因となったり。
家から出られない、家族と自分とお医者さんという閉鎖的な人間関係の中に、不調者も家族も閉じ込められてしまいます。
メンタルの不調は1度なると、程度によりますが回復するまでに時間がかかることが多いです。
私の家族は、不調を自覚してから10年以上、苦しみました。
ひどい時は1日に20錠~30錠の薬を服用していました。
家族のメンバーも、とてもとても悩みました。
長いトンネルでした。
経験した人にしかわからない、苦しさです。
この時期のことは私の中に強く刻み込まれています。
この経験が、私の原動力の一つとなっています。
こんな経験をする人が、一人でも減るように。
アロマテラピーはその一つの有効な方法として、メンタル不調の予防手段として一人でも多くの人に良さが伝わるように。
私にできることを進めていきます。
▶次回はあるクライアントさんの事例をご紹介したいと思います。