梅雨が明けたら猛暑のハードな夏が始まりましたね。自律神経がフル回転になって体へのストレスがたまりやすい季節ですので、アロマ使用を心がけるようにしているKEIKOです。
先日、お仕事でもお世話になったお客様にご挨拶をした際のこと、「清水さんに作ってもらったアロマのおかげで頭痛が楽になったんです。感謝しかないです」との嬉しい感想をいただきました。アロマクチュールでは丁寧にお話を聞きながら精油を幾つも提案し、ブレンドを最終決定するのですが、お客様からは大きなストレスとともに頭痛のこともお話に伺っていたのを思い出しました。
アロマの使用を始めてから中途覚醒がなくなったと、その力にビックリされていた様子でした。
*アロマの作用については、自分のエピソードを話すと「でもアロマって本当はプラセボ効果なんでしょ?」「私には必要ない」とそれ以上話を聞いていただけないこともあるのですが、目に見えない香りの分子の世界はものすごく面白いです(笑)
例えば、SNS上で見かけた処方について考察してみます。肩こり用の20%濃度のめちゃんこ濃い目のブレンドでした。
・シトロネラ・ジャワ
・リトセア
・レモングラス
・ラヴィンツァラ
→4つ中3つに、レモン様の香りのするテルペン系アルデヒド類が多く含まれており、筋肉の弛緩や血行促進に功を奏しそうです。
ただここになぜラヴィンツァラが入るのか?私は気になりました。
なぜこの精油が入っているのかについて考えるとき、クライアントの情報は欠かせません。クライアントによって精油選択は変わってくるからです。
今回は、クライアントのことが分かると、処方の深みと「クライアントの健康への想い」を発見できました。
この処方、90歳の施設に入っているおばあちゃんのためのものなんです。
90歳と言えば、体の力は強くないですね。免疫力、不眠、肌の乾燥によるかゆみ、お腹の動き、、、色々なトラブルが体に現れることは想像に難くありません。
実は精油の働きを考えると、このブレンドは上記の悩みすべてに応えることができます。
テルペン系アルデヒド類(シトロネラなど)→ 筋肉の炎症を緩和したり、抗ヒスタミン作用、リラックス作用、消化促進作用があります。
ラヴィンツァラ→肩こりにも緩やかに作用、免疫力の向上、誘眠作用、
ただ単に「肩こり用ブレンド」とするには、作用が多岐にわたります。肩こりに特に効果を発揮するブレンドですが、精油がもともと持つ性質を理解し、組み合わせることでその人の健康をトータルにサポートすることが出来るのです。
実際、おばあちゃんはこのブレンドを付けると肩が楽になるだけでなく、肌のかゆみが抑えられ、よく眠れるそうです。
お礼を述べてくれたお客様も、眠り・頭痛・ストレス感など「一つだけではない」アロマの効果を体感したからこそ、驚かれたのだと思います。
そして、陰ながら応援しています!と嬉しい言葉もいただきました^^
丁寧な精油のブレンディングの良さを広めていけるよう、こつこつ頑張ろうと気持ちを引き締めたのでした。