仕事の中で思うこと

大人の香り遠足へ 京都今昔ツアー

     
先日、京都へ香りの遠足へ行って来ました。
 
2024年から始めたこの企画も3年目🍃
日本のお香文化を紹介する「薫習館」と老舗お香メーカー「松栄堂」さんの見学をし、フランスの伝統的ーブ療法を受け継ぐ香水ブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の店舗でナチュラル香水のテイスティング、その後は蒸留した植物の芳香蒸留水をカクテルに使ってくれる「幾星蒸留室」へ。
 

 各スポットのリンクはこちら▽
薫習館(くんじゅうかん)|香老舗 松栄堂

OFFICINE UNIVERSELLE BULY | BAL Kyoto & Annex

幾星 京都蒸溜室 IXEY Non-Alcoholic Spirits Kyoto Distillery & Salon

純米酒粕 玉乃光

お香の世界
松栄堂さんでは、香の原料として使用されるショウガやジャコウジカの香腺、鉱物のように結晶化している竜脳、他にも珍しい展示がずらり。 

渋味、甘味、辛味の展示があり、嗅いでみないと分からない繊細な違いが分かりました。
伝統的な配合のお香、現代的なセンスを前面に出したお香、体に塗るお香など、何種類も体験できるブースが沢山ありました。


松栄堂京都本店では、貴重な香木の香りを試しました。
特に沈香(アガーウッド)は本当に良い香りで、香り成分が長い年月をかけて表面に凝縮したものを、成分が付いていない部分を生産地の人が丁寧に削ってから出荷するそう。
香木として私たちのもとへ届くまでに、非常に手間暇がかかっていることを知りました。
 
香木のグレードは焚いて実際に香りを確かめてから決まるそうです。
昨今の世界情勢もあって、流通量は減ってきているのだとか。 
香木は主に海外産なんです

アロマで見かけるものも多く、じっくり見入ってしまいました。 
アロマにも通じている部分ですが、お香は美しく繊細で、一つ一つの香りが物語を持っています。 神事とも結びつく部分があるため、お香を焚くための道具は格が高く、それ自体が美術品 
ショーケースには作家物、数十万くらいするものも並んでいて、眼福の極みでした✨ 

エルボリストリの世界
 
お香の世界の次は、酒蔵プロデュースの食事処で落ち着いた昼食を取り、フランスの「エルボリストリ」の世界が体感できるビュリーの店舗へ向かいました。 

ビュリーはヨーロッパの薬局コスメで、伝統的なハーブ、香りを中心軸としたブランドです。名古屋にも店舗があるのですが、京都店はヨーロッパのエルボリストリに内装がそっくり。古き格式のあるハーブ店の雰囲気を味わうことができました。
 
20種類以上の自然派香水の香りを確かめることができ、身近な野菜の香水も発見! 
 なんとニンジン、サツマイモ、セロリ、トマトの香りがします
思わず参加者の方と盛り上がりました

飲む香水〜蒸留の世界〜
植物を蒸留した際に作られる「芳香蒸留水」を使った、ノンアルコールカクテルがいただけるバー「幾星蒸留室」へ。細い通りに素敵な佇まいに期待が高まりました。
 

カウンターのバーは人生で数回しか行ったことがないので、少し緊張してしまいましたが、勇気を出して(?)整ったいでたちのバーテンダーさんへお話を伺うと、色々教えてくれました。
蒸留した植物の香りを活かして化学的アプローチでカクテルを作るバーは増えているとのこと。
 

私は神代杉の香りをチョイスしました。

神代杉とは、長い年月土の中や湖に沈んで黒く変化した杉の木のこと。
古いものだと古墳時代くらいまで遡れるものもあるそうで、貴重な香りを体験しました。 
ヒノキチップをあぶったものを最後にそっと入れてもらい、いざ口に含んでみるとキリっとした木の香りが強く広がりました。思ったよりも香りがハッキリしていて、森林浴以上のリラックス感がありました。
 

他の方はタチバナ、ジャスミン、キンモクセイと別のチョイスをして別の味に。
 

こちらも華やかに口の中に香りが広がりました。
ジャスミンはうっとりするような女性らしい香り、タチバナは緑を感じる柑橘のような香り、キンモクセイは生の花よりも控えめな甘い香りがしました。
 

町屋の古い建物の色彩がカクテルの色を引き立たせて目にも楽しい時間はあっという間に過ぎ、満ち足りた気持ちで帰路につきました
 

アロマテラピーの世界は、香料を人間が扱ってきた歴史と切り離すことができません。
目に見えないながら心を動かす香りを人は「神の贈りもの」として大切に扱ってきました。神殿と香りは切っても切り離すことができません。王のような神に近い人たちのものだった香りは、だんだんと市民のものになっていきます。
 
植物の芳香成分が病気を避ける、癒すことへの気づきから「お守り」としてのポジションも香りは持つことになります。 
香り文化の多様性を感じることができた今回の京都香りツアー。 
普段アロマとお線香しか香りに関わっていない私は、家に帰ってからずっとやってみたかったフランキンセンスの「空薫(そらだき)」にチャレンジしました。灰の上に炭を置き、その炭の上にフランキンセンスの樹脂を置き香りを立たせます。 
煙はスッキリとした印象で上品な香り。煙も予想したより出てきて部屋いっぱい香りが包みました。 
満たされた気持ちになり、自然と感謝の気持ちが沸き上がってきました。 
少しだけ 昔の人の気持ちが分かったような気がします☺ 

また来年も、香りをテーマにした遠足を企画して、皆さんが楽しく学べるような機会を持ちます

ゆくゆくは、精油を蒸留している農場へ、国内外を問わず皆さんと行ってみたいと思っています✨